タッチパネルは、大きくわけて「抵抗膜方式」と「静電容量方式」という2種類があります。
抵抗膜方式はいわゆる「押す力」に反応するタッチパネルで、ペンや指で押すことで反応します。ゲーム機などで採用されています。
そして多くのスマホで使われているのが、静電容量方式。こちらは「電気」に反応するタッチパネル。簡単に言うと、スマホの画面が静電気で覆われており、指でタッチすることでセンサーでタッチ場所を読み取っているのです。画面に触れるというよりも、画面を覆っている静電気に触れているというしくみです。
つまり、スマホのタッチパネルが反応しないからといって力任せに強く押したり(間違い)、バンバン叩いたり(大間違い)というのは意味がないんです。静電気が通わない原因を追求する必要があります。
指は気がつかないレベルですが、汗や水蒸気が分泌されています。これのおかげで触ったものには指紋が残りますし、静電気を通電しタッチパネルが反応します。しかし、指が過度に乾燥していたりするとタッチパネル上の静電気を通さず、反応しないことがあります。対処法としては、指を濡らしてみること。
指を濡らすと言っても、びしょびしょの指で操作すると故障の原因にもなるので適度で。そう、おしぼりで指を湿らせるくらいで十分です。おしぼりなんて無いよ!という場合は、はぁ〜っと指に息を吹きかけてもOKです。
この症状の切り分けは本当に簡単で、自分以外の人に触ってもらうこと。他人が反応しているのに自分だけが反応しないようなら、これが原因の可能性があります。
画面が汚れていたりするとセンサーが反応しなかったり、汚れ部分をタッチと認識してしまって誤反応してしまうことも。スマホのディスプレイは思っている以上に汚れがちなので、ちゃんと清掃してみましょう。
最近のスマホはGorilla Glass(ゴリラガラス)など、耐傷性の高い硬質ガラスを採用しています。そのため適当な素材、例えばTシャツやティッシュペーパーで拭いても傷つけるようなことは少なくなっています。しかし、大事なスマホですしTシャツゴシゴシはなるべく避けたいところ。
紳士淑女のみなさんはハンカチを携帯しているとおもうので、せめてそちらで。そして汚れの落ちやすさも考えるのであれば、メガネクロスやちゃんとしたスマホクリーナーなどの汚れ落ちを考慮した素材で優しく拭きとりましょう。
え?スマホそんなに汚れないって? そう思う方は、通話するスタイルで耳に当ててから画面を見なおしてみましょう。…どうでしょうか?
大画面化が進み露出する面積が増えた以上、スマホの保護シート、保護ガラスは必須です。これらは基本的に装着してもタッチ感度に関しては問題ないようにはなっています。しかし、長年使っていると、一部が浮き上がってしまったり、汚れが侵入したりして、正常なタッチを阻害してしまったりすることも。
こちらに関しての見極めは簡単で、保護シートを剥がして画面を綺麗に拭いてから再び試してみましょう。保護シートを剥がすのは勇気が要りますが思い切りが肝心です。
<タッチパネルってどういうしくみ